脚本家の倉本聰さんが、
「かつては知恵を使って作っていたが、
今は知識でものを作るようになった」と
最近のテレビドラマの「質の悪さ」を嘆いていました。
(この発言自体が、番宣っぽい言い回しですけど…)
自分はテレビドラマだけではないと思います。
モノ作りとそれを取り巻く世界では、多かれ少なかれ、
この様な事態は起きています。
これだけ情報が氾濫していれば
本当に自分に必要なコトを取捨選択できない人は
考えずに「知る」だけで、あたかも「解き明かした」様な錯覚をし、
「できない」のに「できる」と勘違いしてしまいます。
そんな記事を読んだ次の日、
瀬戸で行われている、友人のグループ展にお邪魔してきました。
身近な同世代で、自分に刺激を与えてくれる
数少ないアーティスト(クリエイター)の一人です。
東京、弘前、松本など
ちょっと遠くで作品を発表していたので
なかなか機会がなかったのですが、
久しぶりに「まとまった形」として見る事ができました。
近場でやった理由を
「何か、身近な人にも見てもらいたくて…」と言っていた友人に
「あいかわらずバランスがいいなぁ….」と、嫉妬にも似た感じを抱きながらも、
いつものように、お互いの近況と、将来の事を報告し合いました。
今回は、白磁の鉢と、カップを2つ購入しました。
鉢は少し大きいので、直接工房にとりに行くね。
ティーポットもほしかったな….
試行錯誤を繰り返し、時間をかけて、さらに深く考えて、
一つの事を、ただ黙々とひたすらに突き詰めようとする姿勢は
静かに、フワリと、プレッシャーを与えてくれます。
ありがとう。