明けましておめでとうございます。
みなさんは、お正月休みをどう過ごされましたか?
私は、前半に体調をくずし、少し予定がくるいましたが
お酒を飲みながら、いろんな友人たちと他愛もない話を
時間を忘れて、明日の予定も忘れて、宿題も忘れて
お正月らしくダラダラとするのは、とても楽しく、
有意義な時間を過ごすことができました。
大抵はどーでもよい話なのですが、
業種の近い友人もいるということもあり
まじめな話も、ちょいちょい出てきます。
「モノづくりとは何ぞや(依頼主がいる場合)」
という、かなり生意気なテーマの中で、
3年ほど前にどこかの記事で拝見した
佐藤卓さんの言葉を思い出しました。
「デザインする時、自分がどこまで他人になれるかが大切なんです」
当時、そこまでピンとこなかった言葉ですが、
今考えると、非常に興味深い言葉に思えます。
以前のブログでも触れましたが、
ウェブにしろ、紙媒体にしろ、もちろん映像にしろ
私たちは、クライアントの「思い」や「考え」を、最良の形にしなければなりません。
依頼主がいて、はじめて成立する仕事であり、
(とどのつまりは、私たちもお客様がいてなんぼの世界なのです)
さらに、不特定多数の(ターゲットという意味も含めた)
それを「見る人」や「実際に使う人」の事も考えなければなりません。
つまり、全て「他人(たくさんの)」なのです。
極端な事を言えば
「自分らしくいる事が大切で、そんな自分の作るモノが大好き」
というデザイナーは駄目なのではないか?と思うのです。
自分が他人になり、相手(依頼主、消費者)のことを最大限考慮し、
他人になった自分のフィルターを通す事で、
何でもないものを、驚きのある物に変える。
なんとなく、自分の中でまた一つ、整理ができた気がします。
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今日の一枚。
空撮映像と同じで、人間てーのは小さいなと感じます。