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先日とある会合で医療制度改革についての話を伺いました。
他の先進国との比較や日本独特の制度など、様々な問題点を
いろいろな視点から考えるきっかけとなりました。

その中で特に考えさせられたことが、公立病院の赤字です。
公立病院はそのほとんどが赤字であり、毎年の赤字分を
税金から補填しています、その税金のおかげでなんとか存続している
といった状態であり、税金補填がなくなってしまえば
病院は潰れてもおかしくないということでした。
いくつかの病院が潰れたり規模を縮小して経営していることは
新聞などで知っていましたが、改めて話を聞くとその状況には
人の病気を治すはずの病院=医療制度自体、が重い病にかかっている
ような気がしました。

公立病院の赤字経営は1970年代から続いており、むしろ
今までなぜ問題にならなかったのか?という点がもっとも不思議な点でした。
国の財政、地方公共団体の財政がバブル期までは安定していたために
あまり問題としては表面化しなかった、ということが正解のようです。

公立病院の経営陣はそのほとんどが行政の人間であって、経営のプロではないようです。
これでは病院経営としての合理的な視点は生まれないような気がしますね。
税金を使って赤字補填するのであれば、やはり最低限のムダの削減をする必要がある気はします。

ただし、一方では公立病院=効率病院であってはいけないような気もします。

公立病院であることの意味は、自由経済の中で利益を出すことにはなく、
むしろ公立だからこそできる、地域におけるよい医療の提供ではないでしょうか?

よい医療の提供を追及することこそ、病院の使命であり、
経営の合理化やそれこそ利益追求は本質ではないような気がします。
(もちろん最低限のムダの削除は必要な気がします)

多少ムダな経営をしていたとしても、質のよい医療が提供できていて
それで多くの人が助かっているのであれば、それは税金を使ってでも
維持していくことが、私は必要だと思います。

税金をムダにする、人の命を救う病院の価値は税金投入額よりも
低いのでしょうか。。。

病院が利益を追求することで割に合わない診察や治療を拒否することが
でたりすればそれこそ大問題ですよね。
薬の分野では同じような動きで利益追求のために開発されない分野の薬が
それこそとってもたくさんありますし。。。

税をムダにしないための改革は、もっと広い視点でいくつもあると思います。

先進国一高い法人税率などもそうですが、経済がグローバルに発展するように
制度改革を実行することで税収を増やし、増えた税金でよい医療を追求できるようにする。

こちらのほうがよっぽど制度改革としてはよいように思っています。


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