うどんとそば
ゴダールとトリュフォー
ジェームズ・ブラウンとジョージ・クリントン
ジョン・ロブとエドワード・グリーン
ガチャピンとムック etc…
世の中には、比べると甲乙つけがたいものが無数にあります。
そして、絵画の世界でよく比較されるのが
「ピカソ」と「マティス」
どちらが好きですか?と聞かれれば、
私の場合、本当にどちらも同じぐらい好きですが、
幼少の頃に受けた衝撃から「51対49(100点満点、少数点無し)」で「ピカソ」です。
個展で私の左半身をシビレさせた岡本太郎さんの行動を誘発し、
すでに「芸術にすら捉われない」という横尾忠則さんにも影響を与えた人物で、
とにもかくにも、20世紀を代表する画家であることには違いありません。
(ちなみに私の待ち受け画面は「甥っ子」か「ピカソ」です)
そんなピカソの代表作の一つ「ゲルニカ」
そのゲルニカを特集した番組を先日拝見しました。
ご存知の方も多いと思いますが、モチーフとなったのは、
スペインのゲルニカで行われた、人類史上、初めて民間人(都市)が標的となった
無差別爆撃で、しかも「戦略的な見せしめ」として行われた、とても卑劣な蛮行。
そこから生まれたモノクロの支離滅裂なイメージから伝わるのは
「恐怖」「絶望」「痛み」「不安」「悲しみ」といった感覚で、
コルビジェは「不快感しか与えられない」と言ったほど。
この番組では、少し違った解釈、紹介をしていました。
初期の構成段階では描かれていた、「ゲルニカの事件」を思わせる
具体的な「政治的背景」が取り除かれていることから、
このイメージは、後に世界全体で起こる戦争の予言であり、
警告でもあるといった解釈でした。
みなさんはどう思いますか?
ピカソは自分の絵の解釈を、見た人それぞれへ委ねていますが
私は、解釈好きが言うようなメッセージに感じられ、
この作品に対する感情に、変化は起こりませんでした。
私は、ピカソがもっと現実的な天才に感じるからです。
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今日の一枚。
冒頭にお伝えした、待ち受けに使っている、お気に入りの作品の一つ。
どうです?「待ちうけ」っぽくないですか?
*甥っ子はかわいすぎてお見せできません。